こんにちは。

 

只今、開催中のジンフェア時限定で

ジン　ヒストリカル・コレクションを展示しております。

 

 

244.TIです。

 

（非売品）

244の説明文ですが

少し長いですがお付き合いくださいませ。

 

244の特徴は耐磁構造です。

磁気が時計の精度に悪影響を及ぼすことが問題視され始めた1940年代、

耐磁素材を用いたムーブメントが開発されました。

 

しかしエンジニアやパイロットなど、電子機器に囲まれた環境で仕事をする

プロフェッショナルたちの時計には当初の対策だけでは不十分だったため、

さらに特殊な耐磁構造が開発されましたが、その特殊性から、

当時は一般に普及するまでにはいたりませんでした。

 

機械式腕時計の心臓部は”テンプ”と呼ばれる部分です。

テンプは規則的に動き続けながら歯車の動きを制御し精度を出しますが、

ムーブメントの中で最も磁気の影響を受けやすいデリケートな

部分でもあります。

 

帯磁したテンプの作動状態は不安定なものとなり、

精度低下の原因にもなり得ます。

 

244では軟鉄製のインナー・ケースと通常よりも厚い0.7ミリの

軟鉄製の文字盤によって、外界からの磁気を遮断するという

対策を講じました。

 

この特殊構造で8万A/mという驚異的な耐磁特性を実現しています。

 

 

次は二重対策の耐衝撃構造です。

耐磁のための軟鉄製インナー・ケースは、特殊ラバーで作られた

8個の衝撃緩衝エレメントにより外装ケース内に宙吊りの状態となっています。

 

さらにリューズ、巻真、チューブなどをクラッチ構造にしてリューズが

ねじ込まれた状態では、巻真がリューズや外装ケースと切り離され、

外部からの衝撃がムーブメントに直接伝わらない構造としました。

 

これらの対策でムーブメントが受ける衝撃を

最小限に抑止することに成功、飛躍的な耐衝撃特性を得ています。

 

 

 

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