今回は、
最近大変話題のブランドのベル&ロスですが、
改めてどんなブランド?
なのかということをご紹介させて頂きたいと思います。
ベル&ロスは、
プロダクトデザイナーのブルーノ・ベラミッシュ(下の写真右)と
学生時代の友人である銀行マンだったカルロス=アントニオ・ロシロ(下の写真左)
が、社会人になってからも
それまで趣味だった時計集めを続け、
2人でそのコレクションを披露しあっていたのですが、
自分たちの本当に欲しい時計を作ろうと、
1992年にフランスで創業した腕時計ブランドです。
二人のニックネームを取り、
ブランド名がベル&ロスと名付けられました。
プロダクトデザイナーのブルーノ・ベラミッシュは、
デザイナーを目指して国立のデザイン大学の「ENSCI」に入学し、
2年の兵役を経て、アビエーションウォッチの魅力を再認識し、
卒業プログラムでのインターン先が、
ドイツのミリタリーウォッチブランド「Sinn(ジン)」だったのです。
ジンをフランスで販売をしようとしたブルーノでしたが、
様々な事情があり、難しく、
高校時代からの盟友であり、
コンサルタントや投資銀行んもバンカーとして、
すでに財務や経営のキャリアを積んだカルロス・ロシロと、
1992年に自宅の一角をオフィスにして、
「ベル&ロス」を立ち上げました。
デザイナーだったベラミッシュは、
ロゴもしっかりとデザインしていて、
腕時計を横に置き、上から見た時のイメージになってなっています。
&を囲む円は時計のケースを
&自体は針を意味し、
Bellはベルトとバックル
Rossもベルトをイメージしています。
そして、&マークは、
「実用を最優先した時計を創る」- これをを最大の目的に掲げ、
「本質を追究して無駄な演出をいっさい許さない」という共通の考えのもと、
マスターウォッチメーカーをはじめ、エンジニア、デザイナー、
プロフェッショナル・ユーザーの専門知識と経験の融合を表しています。
そして、1994年に初のコレクションを発表します。
ベル&ロスの初期を代表するモデル スペース1
ジン社のオリジナルモデルをベースに、
BELL&ROSS by SINNとして1994年に発売されたモデル。
センターの同軸上に秒積算針と分積算針を備えたレマニアCal.5100を搭載。
PVDやセラミックの技術はまだ開発途上で、塗装によるブラック仕上げでした。
この際にもバックアップをしてくれたのが、
「ジン」でした。
デザイナーとして素晴らしい時計のデザインを
生み出していたブルーノ達でしたが、
元々時計業界にいた二人ではなかったため、
アイデアはあっても、
時計を作る術を持たなかったのです。
そのピンチを救ってくれたのが、
ジンの創業者「ヘルムート・ジン」。
その人でした。
ヘルムート・ジンは、
二人の熱意と考えている時計のクオリティなどに賛同し、
ベル&ロスの最初の500本の製造を、
ジンで行いました。
その感謝の意味を込めて、
ベル&ロスの当時のモデルには、
「Bell&Ross by Sinn」
という記載がなされています。
そして、1997年には、
シャネルをフランスブランドから、
世界的なブランドに育てるのに尽力した投資家のバックアップを受け、
パリに本社を移し、
スイスのラ・ショー・ド・フォンの製造工場で、
時計に製造を行うことが出来るようになりました。
ベル&ロスは、2005年に発表したBR01で、
更に世界に名をとどろかせます!
コックピットの計器をそのまま取り出したようなデザイン。
そして、
コックピットの計器に最も多く使われている46mmというサイズで、
発表しました。
この唯一無二のデザインは、
ファッション界の巨匠「ラルフローレン」氏など
多くの著名人やスター、スポーツ選手などに愛されるきっかけとなり、
それが基でさらに知名度をあげていきました。
この人気の高さは、
ただのデザインで作られているのではなく、
アビエーション、つまり操縦席のパネル計器や、
パイロットウォッチの進化から見える 航空市場の鍵となる時代の象徴など
ひとつひとつのディティールに意味と機能があるからこそ、
人々は惹きつけられるのです。
そして、
BR01の世界観を時計らしいデザインで表現したBR03の登場。
【日本国内ではA.M.Iでのみ限定販売】
BR03の登場で、
ベル&ロスは時計界での確固たる地位を確立します。
また、ベル&ロス=角型時計という方程式も世に広まりました。
そして、2017年!
世の中をまたもやあっと言わせたのが、
このBR03-92 DIVERです。
ダイバーズウォッチといえば、
水圧が均等にかかるようにと丸形が一般的ですが、
ベル&ロスは、
アイデンティティの角型ケースで、
本格的なダイバーズウォッチを発表しました。
そして、
2019年にさらなる進化を遂げ、
発表されたのが、
これで、
ベル&ロスは、
ベル&ロスの表現するスポーツラグジュアリー。
ベル&ロスらしいスポーツラグジュアリーを表現しました。
新たなモデルを発表するごとにファンを増やし続けているベル&ロス。
世界的には、
ベル&ロスの熱狂的なファン、
コレクターのコミュニテイーである
「BR-GANG」というものも存在します。
ベル&ロスがセラミックケースや、
PVDケース、
サファイヤクリスタルケースのモデルを発表したころ、
他にそのような事をしているブランドは、
ほとんどありませんでした。
ベル&ロスが発表した何年もあとに、
多くのブランドが採用するデザインや素材などは数多くあります。
世の中の、
そして時計業界の1歩先、2歩先、
何年も先を進んでいるベル&ロス。
これからも目が離せません。
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